大陸の饒

 

 

 

 


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6月後半に米国出張があった.今回は2都市で合わせて2週間という,少し長期の出張だった.

最初に立ち寄った街はミネアポリスといい,5大湖の西側に位置する米国中北部の地方都市である. 適度に都市的な賑わいや便利さがありつつ,市街地らしい地域は徒歩で横断することが出来るぐらいの大きさであり, 周囲には宅地が広がる. そしてそこには西海岸や東海岸に沿った巨大都市とは違い,どことなくゆったりとした空気とおおらかな市民生活があった.それゆえ,この大陸の豊かさをより強く感じさせられたように思われた.

豊かさとは金銭や規模だけで測れるものではない.時間の使い方だけでなく,時の過ごし方を大事にしたい.

今回用いたカメラはコダックレチナである.コダックという名前から米国製を連想するが,実際にはドイツの名カメラ設計者とその工房をコダックが買収したためにそう名付けられているだけで,れっきとしたドイツ製カメラである.作られてからもう50年以上経つものだが,使用上なんらの問題もなく,改めて品質の高さを感じさせられる.

このタイプのレチナは既に1台所有しているが,今回のものはレンズがそれとは異なり,ローデンシュトック製のヘリゴンレンズを搭載している.シュナイダー製のクセノンレンズともども大変優秀なレンズだが,同じIIaに搭載されたもの同士を比べると,ヘリゴンのほうが繊細で,野暮ったくなりにくい描写のように思う.クセノンならIIIc以降のレチナを推したい.

Kodak Retina IIa, Rodenstock Retina-Heligon C 50mm F2
Fujifilm Neopan ACROS,シュテックラー改処方(中川式)

(upload : Jul., 2007.)