WiFiで時刻合わせする2針式アナログ時計
ポイント- 前作とは異なり、針が行ったり来たりしない
- 針の位置合わせ精度が高い原点だし機構
コンセプト
前作に引き続き、アナログタイプのWiFi同期時計である。前作では、針同士が干渉する構造とすることですべての針の位置を制御していたが、今回の時計ではオーソドックスに歯車を用いて分針と時針の間を連動させた。それによって、針が行ったり来たりする奇妙な動きがなく(それはそれで面白く、見飽きない良さがあったが)、普通に使える時計になった。ただし、1モーター式とすると電源投入時等に針の位置合わせをするときの回転数が多いため、秒針は省略せざるを得なかった。
時計を 0:00 に位置合わせするには時針の回転に制限を設ければ良い。しかし普通に時針だけに制限をかけると、ギアの遊び等で分針の位置合わせ精度が低下してしまうと思われる。時針の位置合わせに0.5度のずれがあると、分針は1分ずれてしまう。そこで、0時のときだけ分針に対して位置合わせを行う機構を設計した。上の図で、緑色の円盤が黄色のフックに引っかかることで、反時計回りのときだけ分針が位置合わせされる。ただし1時や2時のときには引っ掛けず、0時のときだけ引っかかるように、茶色の歯車(時針に直結している)にもカムを設け、それで0時以外のときは黄色のフックを退避するようになっている。
例によって3DデータとプログラムはThingiverseやInstructables、printablesで公開している。