御神木

 

 

 

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自宅そばの神社は,普段は誰も居ない地域の小さな神社だが,実はとても古いらしく,小さい鳥居は室町時代のものだと言われている.そのそばに立つ太い御神木も含め,小さな頃から親しみのあるものだ.小さな頃は境内でよくビー玉遊びをした.小学6年生のときにはこの神社で獅子舞を奉納したこともあるし,いまも年末年始は,紅白歌合戦が終わった23時45分から家族ででかけ,年が明けるのを待って初詣をしている.そういうときだけは少し賑わいがあり,遠くの人が来たりすることはないけれど,長く大事にされているのを感じる.

今回もスーパーバルダックスを使用したが,前回使用したものとは異なる個体である.明るさの関係で絞りをF8〜F11とちょうどよく絞っていたということもあるかもしれないが,前と同じ銘柄のレンズであるにも関わらず,背景のボケが均一で,像面がより平坦になっているような感じがする.いずれにせよ四隅を除いてたいへんよく写り,トリプレットといえど侮れない,十二分な画質のレンズである.海外オークションで安価なものを見つけ購入したものだが,ファインダの汚れを落としシャッターや距離計などを調整整備することでほぼ完全な状態になった.古いものがこうやって,少し手をかけてやるだけで調子を取り戻すのはそれだけでとても気分よく,なぜか良いことをしたような気にもなる.

 

Balda Super Baldax, Schneider Kreuznach Radionar 80mm F2.9
Fujifilm Neopan ACROS,シュテックラー改処方(中川式)

(upload : Mar., 2015.)