春の姫路

 

 

 


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姫路城の普段見られないところが特別公開されるということで、見学してきた。天守閣は常時見学可能だが、その脇の小天守には普段登ることができない。この小天守が姫路城には3つあるが、これらがすべて同時に公開されるのは大正元年に一般公開が始まって以来、初めてということで、とてもプレミアムな機会だった。天守閣や西の丸の百間廊下には最近も行ったので、小天守だけじっくり見学してきた。

姫路城の近辺には普段から甲冑姿の方をよく見かける。この方々はボランティアの「姫路城甲冑隊」で、観光客におもてなし活動をしておられる方々だ。ただ、今回はそれだけではなかった。なにやら、城郭には関係のなさそうな格好の方がたくさんいる。ウルトラマンにラピュタのロボット兵、フリーレンとヒンメルの二人組などなど・・かかげられていたのぼりを見てみると、「姫コン」なる大きなコスプレイベントが開催されているとのこと。そして、姫路駅から姫路城へ向かう大通り「大手前通り」の一部が通行止めになり、歩行者天国になっていた。仮設のステージも設営され、姫路城を借景に、コスプレーヤーのダンスから、アニソンの大御所の方の歌唱まで、盛りだくさん。大手前通りは夕方になると街路樹がカラフルにライトアップされるので、日が暮れるまで見物したり、歩行者天国のエリアに設けられた椅子に腰掛けて飲み食いしたりと、ゆっくり過ごした。

今回持ち出したのは、オリンパスXA1というカメラだ。距離計がついた、最も高機能なXAや、ベストセラーのXA2は持っていたが、XA1の性能も良い、という話を聞き、急に仕入れた。このカメラはXAシリーズの中ではもっとも低機能で、なんとピントの調整ができない。距離計がないとか目測だとかいうことではなく、ピント固定なのだ。露出はセレン式で自動なので、ほんとうにシャッターボタンを押す以外の作業がまったく必要ない、というか、やろうと思っても何も出来ない。それはさすがになあ、と思っていたのだが、写りが良いという話に加え、迷いなくシャッターを切れる、チャンスに強いカメラということで試してみた。ご覧のとおり、35mm F4 のスペックには贅沢な4群4枚構成のレンズは高性能。隅まで破綻のない、端正な写りだ。ただし夕方になり暗くなると絞りが開いてくるため、さすがに遠景は甘くなる。だが、日が登っている間でISO400のフィルムなら、懸念なく使用できる。小型軽量(190g)、電池切れの心配もないということで、鞄に常時放り込んで持ち歩いてみたいカメラだ。

 

OLYMPUS XA1, D-ZUIKO 35mm F4
KENTMERE PAN 400, シュテックラー改処方(中川式)

(upload : Apr., 2025.)

 

 


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