酷暑・避暑

 

 

 


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7月の3連休、群馬県を訪問した。久しぶりに車での往復だったが、渋滞を避けるため、また日差しの暑さをきらって、主に夜間〜早朝に移動した。長距離だが二人で交代しながら運転したので、意外と「強行軍」という感じもなく約1200kmの行程を終えた。

しかし、今年の暑さは尋常ではない。温暖化で酷暑は毎年のことだけれども、今年は関西ではそうそうに梅雨が開け、ジリジリとした真夏の日差しがいつもより1ヶ月ほど早くやってきた気がする。そんななか、道中で少し観光に立ち寄った軽井沢の爽やかさは印象的だった。標高が上がると気圧が下がり、それに伴い気温が下がるという、大気熱力学の法則は絶対的だ。そして、そこから碓氷峠を下り、今度は暑さが名物のようになっている群馬県の高崎市・前橋市近辺へ。日陰へ入ろうがどうしようが、容赦なく襲ってくる暑さ。公園にも子どもの人影などなく、ただただ遊具が灼熱にさらされていた。

ニコン Zoom 310 AF (メタルズーム)は1995年に発売されたコンパクトカメラで、35-70mm F3.5-6.5 の2倍ズームレンズを搭載している。レンズは沈胴時にボディ前面とツライチになり、前身であるほぼ同形状の Zoom 300 AF (ミニズーム)は登場時(1994年)、世界最小・最軽量だった(ズームレンズ内蔵35mmフルサイズ・フルオートカメラとして)。これを実現するためか、レンズはなんとたったの4群4枚。単焦点レンズとしても少ない枚数で構成されたズームレンズだが、もっと驚くのは、その性能だ。ここに掲載した写真は比較的明るい条件での写真だが、十分にシャープ、かつ周辺部まで整っており、不満がない。室内など暗いときでもあまり性能低下せず、広角の画面隅でも像の流れなどが気にならない。38mmでなく35mmから始まるズームレンズもコンパクトカメラとしてはかなり明るい方で、広角端F3.5は単焦点レンズにも遜色ない。

いったいどうしたらこんなレンズが、この枚数で作れるのか。不思議でしかたがないが、一眼レフ用や高級コンパクトカメラのレンズとは違い、MTFはおろか、レンズ構成図も使用された技術(非球面など)も公表されておらず、その実態は闇の中である。ニコンのコンパクトカメラとしてはよく売れたようで、現在も安価なものが簡単に見つかる。このカメラは210円で入手した。この時期のニコンのコンパクトカメラというと35Ti/28Tiやニコンミニなどが高く評価されているが、今回使用してみて驚いた。ちょっとしたお宝を掘り当てた気分である。

 

Nikon Zoom 310 AF(メタルズーム)35-70mm F3.5-6.5
KENTMERE PAN 400, シュテックラー改処方(中川式)

(upload : Jul., 2025.)

 

 


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