つくばねの滝(2)

 

 

 


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珍しく、1回の撮影にカメラを2つ持っていった。撮り比べようという意図ではないが、小さなカメラ2つなので、どうせ大した荷物にもならないし、と、フィルムは1本ずつ(ただしオリンパスペンのほうは半分まで使いかけ)、追加のフィルムは持たずに出かけた。

このローデンシュトック・ヘリゴンを搭載したレチナIIaは、何度も書いているように、使い勝手も、写りも、携帯性も、最高のカメラだと思う。セルフコッキングにより巻き上げるだけで次々撮影できるのはもちろん、距離計にも余裕があり正確で、自分用に視度も調整してあり見やすい。さらに、距離目盛りもメートル表示なので(レチナはほとんどがfeet表示で、メートル表示はかなり少ない)、数値に戸惑うこともない。レンズもご覧のとおり一級品で、F2.0と明るいレンズが開放から十二分に使い物になる。

このレチナをさらに魅力的なものとしている国産アクセサリがオートアップである。レンズの前につけるだけで50cm(レチナは単体でも1mよりも少し近接して撮影ができるので、実際には約45cm)まで近接撮影ができる。つまり、多くの35mm一眼レフの標準レンズとカバー範囲が同じになるのだ。ただし、視差が大きいことに気をつけて撮影する必要はある。

レンジファインダー35mmカメラでは、ニコンSPやミノルタCLEなどのほか、コンタックスTやオリンパスXAなどの小さなカメラも持っているが、これらに比べ、いざというときにはちょっと近接して撮影が可能であるという1点だけでも選択する理由になり得る。たとえば旅行にフィルムカメラを1つだけ持っていく場合。一眼レフよりはずっとコンパクトだし、電池切れの心配もない。望遠レンズ的な画作りも可能な50mmレンズにF2の大口径で、ぼけをいかした作画も可能なところも良い。

今回の撮影で、やはり35mmフルサイズであることの画質の余裕に加え、距離計のありがたみも感じた。まったく同じ構図の写真は撮影していないが、オリンパスペンでの作例と見比べるのも面白いと思う。

 

Kodak Retina IIa, Rodenstock Heligon 50mm F2
クローズアップ写真ではオートアップ使用
Fujifilm Neopan ACROS,シュテックラー改処方(中川式)

(upload : Jul., 2024.)

 

 


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